紫外線
日差しを浴びて赤くなった肌は、やがて黒く変わります。これはメラノサイトが新しいメラニンを作り、紫外線を吸収したり発散させたりして肌を守ろうとするためです。
メラニンの量が多いほど黒い肌になり、紫外線に対しても抵抗力があります。反対にメラニンの量が少ないと色白肌になり、紫外線に対して弱い肌になります。
そのため、同じ時間日差しを浴びても、同じ日焼け止めを使用しても、肌によって「すぐに赤くなる」「赤くなってやがて黒くなる」「赤くならずにすぐに黒くなる」など、日焼けの仕方には個人差があります。
紫外線には、UV-A(=紫外線A波)とUV-B(=紫外線B波)があり、それぞれ肌に与える影響が少し違います。
〈UV-A〉日差しを浴びた後にすぐに黒くする紫外線 雲や窓ガラスを通過して肌の奥深くの真皮まで届き、じわじわと肌にダメージを与え、シワやたるみなどの原因になる。
〈UV-B〉肌の表面に強く作用し、赤く炎症を起こす紫外線 肌への作用が強いため、短時間でも肌が赤くなり炎症を起こしてしまう。メラニンを増加させ、シミやそばかす、乾燥の原因になる。
日焼け止めに表示されるPAとSPFについて
◆PA・・・「+」〜「++++」の4段階で表示される。+の数が多いほどUV-Aに対する防止効果が高い
◆SPF・・・1〜50で表示され、数値が大きいものほどUV-Bに対する防止効果が高い
紫外線は年間を通して降り注いでいます。部屋の中の家具などが日焼けして色が変わったりするのは、窓ガラスを通して紫外線を浴びているからです。室内で過ごす場合も毎日紫外線(日焼け)対策を行い、健やかなお肌を目指しましょう。