睡眠
睡眠は、時間だけでなく“質”も重要とされます。
睡眠は、ノンレム睡眠とレム睡眠の質の異なる2つの眠りで構成されています。
⚪️ノンレム睡眠
脳(心)が休息している状態で深い眠りのことを言います。副交感神経が優位でリラックスしている状態です。
⚪️レム睡眠
体は休息しているが、脳は活動しており夢を見たり浅い眠りのことを言います。自律神経は不安定で交感神経の活動も見られます。
自律神経の乱れなどにより、この2つのバランスが崩れてしまいます。
<睡眠の質を上げるメリット>
①疲労回復…眠気を抑え込んで無理に活動を続けると、副交感神経の機能が低下し慢性的な疲労状態になります。さらに、集中力や判断力も欠けてしまいます。
②ストレス解消…質の良い睡眠により、ストレスホルモンのコルチゾルの分泌抑制につながり、精神的な疲労回復と脳の疲労回復が期待できます。
③肥満防止…睡眠時間が短くなると、食欲を抑制するホルモンのレプチンの分泌量が減少し、食欲を増進させるグレリンというホルモンの分泌量が増えてしまい、肥満に繋がります。
④健康維持…生活のリズムが整いやすくなり、体内のホルモンバランスや自律神経が調整され、体や心の健康に繋がる効果が期待できます。
⑤美容効果…入眠直後に訪れるノンレム睡眠(深い眠り)の間に、成長ホルモンの分泌が高くなります。健康だけでなく、皮膚の修復や新陳代謝を活性化する働きがあります。皮膚のハリを保つ、シワを減らすなどの働きもあり、アンチエイジングにも睡眠はとても重要です。
<睡眠の質を上げるためのポイント>
①生活習慣…1日のリズムをきっちり調整すれば規則正しい睡眠習慣が身につき、睡眠の質向上につながります。
・起床時間、就寝時間は一定に
・朝の光を浴びる
・入浴はぬるめのお湯にゆっくり浸かり、寝る直前30分前は避けた方が良い
・日中、適度な運動をすると心地よい眠りにつながる
②食生活
・朝食を摂ることで、目覚めを促してくれる
・寝る前の食事やカフェイン摂取は控える ※カフェインは覚醒作用や利尿作用があり、寝つきを悪くしたりする
③睡眠環境
・適度な硬さの寝具で体に負担が少ない寝姿勢を保つことができ、保湿性と吸湿性、放湿性の良いものは快眠につながる
・室温は冬季は20℃前後、夏季は26℃前後が良い
・照明の色は柔らかい暖色系がおすすめ
睡眠により、体や頭の疲労が回復され健康へとつながります。
“質の良い睡眠”を心がけましょう。